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TCH(上下歯列接触癖)について

2023.08.04(金)

こんにちは、院長の大浦です。

開院から5年経ち、TCHによる、歯牙破折、隣接の虫歯、歯周病の悪化が目立ちます。

TCH(Tooth Contacting Habit)とは無意識で絶えず上下の歯を接触させている状態のことです。
正常な場合、口を閉じていても上下の歯はどこにも接触していません。歯が触れるのは会話、食事の時に噛んだり、飲み込む時の瞬間的な接触なので1日の歯が接触している時間を集計しても20分以内とされます。TCHは無意識に弱い力で噛んでいるため気づいていない方がほとんどです。

どんな症状なのかは・・・

上下の歯が触れただけで口を閉じる筋肉は活動し始めます。この状態が続くと筋肉の疲労、顎関節症を引き起こしやすくなってしまいます。TCHがあると歯にダメージが蓄積されていくので、丁寧なブラッシング、定期的な歯周病の管理をしていても歯が動揺してくる原因になります。

TCHが原因で症状が悪化した歯は?

歯の咬耗(歯がすり減ること)歯の根の破折(折れること)、歯の表面の割れ、歯の動揺、エラがはる、詰め物、被せ物などの破折や舌の側面に歯型がつく、頬の内側に歯で噛んだようなあとがつくなど・・・

TCHを克服する方法
問題は1日何時間も上下の歯が接触していることなので、口を閉じているときに歯がくっついていると感じたら離すように意識づけをすることが大切です。「歯を離す」「リラックス」「力を抜く」など書いたり張り紙を作って家や職場など5分以上いるところや、目にとまる場所に貼って置いてみてください。

このTCHは歯だけではなく、頭痛や、肩こりにも影響します。

治療の妨げ、虫歯、歯周病の再発にも影響しますので、歯の接触する時間は減らすよう心掛けてほしいと思います。

何か質問や疑問等あればいつでも相談させていただきたく存じます。